こんにちは!ゆめペンです。
電子書籍化シリーズも3回目となります。今回はスキャン編!
概要編でメリットデメリットを説明し
裁断編で実際に裁断
スキャン編ではスキャナーを使用して電子書籍化するやり方を説明させて頂きます。
「電子書籍化」って聞くと専門的な言葉に聞こえるけど、ゆめペンにもできたから簡単だよ!
「ゆめペンにもできた」って何よりも安心するわ。
夫ペンギンのことは放置して、どんどん進めていきましょう!
電子書籍化ってなに??

【概要編】でも少し触れましたが、改めて詳しくみていきましょう。
電子書籍化とか、電子化、自炊なんて言ったりしていますが
要は本のページをスキャナーで読み込んで「PDF」とか「JPEG」といったデータファイルにしてしまうことです。
ここでは本の保存形式について触れていきます。
電子書籍化の形式

本を裁断し、スキャナーで読みこんでデータファイルにする上で、ポイントとなるのがこの形式です。
大きく分けると3つの形式に分けられます。
- 画像ファイル
- テキストファイル
電子書籍化したあとデータを管理するのにメリットデメリットがそれぞれあるから、しっかり理解することが大事だよ!
おそらくですが、一回この形式を決めてデータを作ると、次に電子書籍を作成するときも同じ形式で作りませんか??
ゆめペンは電子書籍のデータは同じ形式で統一しています。
統一しないと気持ち悪いということもありますが、この形式はこのアプリで見る、あの形式はあのアプリで見るといった、使い分けが面倒くさいということがあります。

特別な理由がない限り形式は変更せず、統一するのをおススメします!
統一するいうんは理解したわ。
けど、どんなメリットデメリットがあるん??
いい質問!
これから説明するよ!
1.PDF形式について

アドビシステムズが開発した電子文書形式です。
ほとんどの電子書籍閲覧アプリに対応していて、パソコンでも見ることができます。
電子書籍化の代行業者に頼むと、こちらから指定しない限りはPDFで届くことが多いでしょう。
いろんなアプリと互換性があって便利なので、ゆめペンもPDF形式を使用しています。
デメリットとしては「PDF」と「PDF」をくっつけたり、切り離したりといった「加工」するためには専用のソフトが必要になってくることです。
スキャナーを買うとだいたいPDF編集ソフトが付いてくるのであまり心配はいりませんが、一応スキャナー買うときに確認してくださいね。
iOS(iPhone、iPad、Mac)を使っている人は、iOSとPDFの相性が凄くいいらしいから、是非使ってみてね!
なぜ相性がいいのか理由はわかりません。汗
ですが、アンドロイドと比べて「PDF」を開いたり閉じたりが早い気がします。あくまでゆめペン個人の体感です。
2.画像ファイル形式について

馴染みのある方も多いと思います。デジカメで撮った写真が保存される形式ですね。
「JPEG」「PNG」が該当します。
1ページ毎に画像ファイルで保存するため、ページの数だけファイルが出来上がります。
画像ファイル形式を使用している方は、数百の画像ファイルを圧縮して「Zip」形式にして使用するのが主流です。
メリットはスキャン後の修正が簡単なこと。
デメリットは本を「絵」として保存するので、単語の検索や文字の拡大、縮小ができないことです。
3.テキストファイル形式について

本をテキストに変換したものになります。結論を言えば、漫画は向いてません。
けど、ファイルサイズは画像ファイル形式と比べて約10分の1。すごい!軽い!
しかも、ほとんどのアプリで使用可能!
けど、絵を入れるには専用のアプリが必要ですし、結構テキストに変換する過程で誤字脱字が多いです。
結局はスキャンしたデータをまるまる見直すことになるので微妙。
正直、「PDF形式」か「画像ファイル形式」にした方がいいです。
電子書籍化の方法

保存する形式が決まったなら、実際にスキャン方法について見ていきましょう!
スキャン方法にも種類があり、下記黒板のとおりです。
- 業者に依頼する
- スキャナーを短期レンタル
- スキャナーを自分で購入する
1 業者に依頼する
業者依頼については裁断編でも触れましたが、新品の本のみがほとんどです。
むしろ、裁断済でもいいという業者はちょっと怪しいので、しっかり調べてから依頼するようにしましょうね。
裁断編を参考に裁断してしまった本はスキャナーを調達して自分でスキャンするしかないので注意して下さい。
2 スキャナーを短期レンタル

スキャナーをレンタルする方法です。
裁断機と一緒で買うと高いんです。
裁断機とスキャナーをセットでレンタルさせてくれる業者もあり、
レンタル料金は裁断機とスキャナーセットが2日で5,000円程度から1カ月23,000円程まで。
スキャナー単体だと、2日で3,300円程度から1カ月15,000円程まで。
ゆめペンは買いました。メルカリで。中古を。約50,000円。
そりゃあ家計に大打撃でしたけど、整理できるし、今後もいろいろ使えると思ったので清水の舞台から飛び降りました。
自炊スキャナーはDMMのいろいろレンタルで!

3 スキャナーを自分で購入する

裁断編でも触れましたが、裁断機と同じランニングコストがかからない理由でスキャナーを購入しました。
では、細かく見ていきましょう!
スキャナーについて

スキャナーの種類について確認しましょう。
電子書籍化で用いるスキャナーには大きく分けて2種類のスキャナーがあります。
- ブックスキャナー
- ドキュメントスキャナー
メーカーは安心のメイドインジャパン、FUJITUで出している「scansnap」シリーズがおすすめです。
ブックスキャナー
ブックスキャナーは本を裁断せず、見開きの状態で読み取ることができるスキャナーです。
本を裁断したくない人に向けて作られたスキャナーですね。
裁断編でも少し触れた「非破壊自炊(本を裁断せずに取り込む電子書籍化のこと)」を行うためのスキャナーがブックスキャナーになります。
- 本を裁断せずに電子書籍化できる
- 写真を撮るようにページ全体をスキャンするので、ホコリによる線が出ない
- 1ページスキャンしたらページをめくってまたスキャンして、の繰り返しなので作業が大変
- スキャナーの値段が高め
- スキャナーだけでは裏映りするので、オプションの背景マットとページを抑えるブックプレッサーが必要
- 取り込み時にページの折れによる歪みが出るので補正するのが大変
正直、あまりブックスキャナーはおすすめしません。
面倒くさいと感じることが多いので、長続きしないと思うんです。
それでも、本を壊さずにスキャンしたい!という方のために、オススメの商品は「scansnap SV600」です。
ScanSnap SV600
安心の日本製。A3サイズまで対応しており、ページを捲ると感知してスキャンを開始する機能がついてます。
電子書籍化するなら「scansnap」と言われるほど信頼性の高いメーカーで出しているブックスキャナーです。
単品で購入するのではなく、オプション品の背景マットと、ブックプレッサーを購入すると作業が捗る、というか無いとイライラするかも。
ドキュメントスキャナー
裁断したものをまとめてセット。ボタン一つで毎分数十枚の読取が可能なスキャナーです。
値段は大体5万円前後。もちろん、性能を追い求めると際限はありません。
Googleで使用しているものは100万円するとかしないとか、、、。
電子書籍化には裁断編で行っている本の裁断が必要不可欠。
必ず、本を裁断しなくてはこのスキャナーは使えません。
ある意味覚悟が必要です。
- 取り込み作業が楽で早い
- 裏写りを防止できる
- 最も普及しているスキャナーなのでトラブル時に調べやすい
- 裁断が必要
- やっぱり値段が高い(5万円程度から)
- ホコリが入りやすく、データに線が入ることがある
ゆめペンもドキュメントスキャナーを使ってます。
値段以上の価値があるので是非!
ScanSnap iX1500
メーカーは富士通のscansnapシリーズが大本命。
電子書籍化をする際には必ず名前が上がるシリーズです。
A3サイズまで対応しており、毎分30枚、裏表で60面の読取が可能です。
世界トップシェアの給紙技術を継承したので、重送を正確に検知し、ページ飛ばしを許しません。
ゆめペンも今まで数百冊の電子書籍化を行いましたが、読み込んだページが抜けていたといったことはありませんでした。
自信を持ってオススメできるドキュメントスキャナーです!
本に合わせたスキャンの設定

先に結論を言いますと
- 解像度300dpi以上
- 基本はグレーで読み取る
- ファイル形式選択は慎重に
- バックアップはしておいて損はない
それではix1500をパソコンから操作するためのソフト「ScanSnapManager」を例に、取り込みの設定を行っていきましょう。
アプリ選択

DropBoxやEvernoteに保存したい方はここから設定を行います。
ゆめペンはDropBox等を使っていないので「起動しません」で設定しています。
保存先

イメージの保存先を設定しましょう。
「読み取り後、ファイル名を変更します」にチェックを入れておけば、ファイル毎に名前を入力することができます。

もちろん、連番で設定することも可能です。
読み取りモード

画質は高くすると綺麗に映る反面、スキャンスピードが落ちてしまいます。
スキャンスピードが落ちず、クオリティを保つことができる「スーパーファイン」がおすすめです。
「スーパーファイン」は画質300dpi相当になるので、他のスキャナーであってもこれを基準に設定すればよいでしょう。
ちなみにdpiとは「dots per inch」の略で、1インチの幅の中にどれだけのドットを表現できるかを表す単位になります。
カラーモードは「グレー」を推奨します。
全部カラーでやってしまうと、白黒がはっきりでてしまって、絵が多い本は読みにくくなってしまいます。
しかも、容量も多くなってしまうため、カラーのページ以外は「グレー」で読み取るといいでしょう。
ファイル形式

ここでいうファイル形式とは、前段で触れた「電子書籍化の形式」になります。
ScanSnapでは「PDF」と「JPEG」しか選択できません。
上記「電子書籍化の形式」を参考にどちらか選択しましょう。
恐らく、最初に選択したもので今後の電子書籍の形式が決定してしまうので、メリットとデメリットをよく考えて決めましょうね。
なお、「PDF」を選択した方は「検索可能なPDFにします」にチェックを入れれば文字認識が可能になります。
原稿

「サイズ自動検出」を選択すれば問題ありません。
ファイルサイズ

新たに設定する必要はありません。一番バランスが取れているのが「3」になるので、変更しないようにしましょう。
スキャンして電子書籍化しよう!

設定が終わったらあとはスキャンするだけ!
でもここで注意です。
裁断してスキャンした方は、実際に電子書籍化したデータを読むまで本は捨てないようにして下さい。
実際に読んでみると、線が入っていたり、髪の毛がスキャンされていたりと、僅かながらエラーがあります。
捨ててしまっていたら、再度スキャンすることはできません。
なので、しっかり読めるか確認してから捨てるようにしましょうね。
電子書籍化したデータの閲覧については次回の「閲覧編」で解説しますね。
まとめ

スキャン編いかがでしたでしょうか。
恐らく皆さんが思っていることは
「電子書籍ってお金かかるのね・・・」
というところだと思います。
確かに安い買い物ではありませんが、それだけの価値は絶対にあります。
電子書籍化シリーズもこれで3回目が終了です。
次回は最終回の「閲覧編」です!
楽しみにしていて下さいね!
マッマ(良い時間を過ごしてね)